連続教養講座第5回 「映画と文学」

 2014年6月21日、連続教養講座第5回は、講演者に文芸・映画評論家の川本三郎氏、日本大学文理学部教授紅野謙介氏をお迎えして、「映画と文学」をテーマに行われました。前半は講演形式で行われ、まず紅野氏から、戦後の日本の映画産業についてのお話がありました。映画史を通して文学を考える、ということが、文学研究者としてのご自身にとって大切なスタンスとなっているそうです。川本氏からは、麻布生時代に始まるご自身の映画体験を中心として、映画文化についてのお話がありました。麻布には当時は一般的に「不良の文化」とされた映画に対して寛容な文化があり、映画界で活躍する麻布出身者は非常に多く、そのような文化をこれからも大切にしてほしいと語られました。後半は、客席からの質問に対談を交えながら答えて頂きました。若い学生たちにおすすめの映画は、との質問には、紅野氏からはマルセル・カルネ監督「天井桟敷の人々」、小津安二郎監督「麦秋」が、川本氏からは成瀬巳喜男監督「おかあさん」、ロブ・ライナー監督「スタンド・バイ・ミー」、ロバート・マリガン監督「おもいでの夏」、クロード・オータン=ララ監督(コレット原作)「青い麦」が示されました。その後、最近の映画について思うこと、原作と映画の関係についてなど話題は尽きず、川本氏原作、妻夫木聡主演で映画化された「マイ・バック・ページ」にも話が及び、和やかな雰囲気の中、会は締めくくられました。

 

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