麻布文庫4

『メキシコ・中米ひとり旅』

松元 宏 著 (本校英語科教諭)

 

  二十数年前、若かった著者はひとりでアメリカ合衆国横断バス旅行をした。さらに、縦断旅行もまさに「体当たり」でやってのけた。しかし、この巨大な国アメリカ合衆国の実像を知ろうとすれば、地理的にも歴史的にも多大な影響を受けてきた国々、たとえばメキシコ・フィリピン・ヴェトナムなどをどうしても無視できなくなる。そこで、著者は、おもに夏期休暇を使って、これらの国をすべて見て回ることにした。

 それから二十数年が経ち、これらの遠大な計画がほぼ実現できたところで、メモと記憶をたよりに「旅行記」を書き下ろした。この旅行は随分年数がかかっているうえ、その間に各国の事情も随分変わった。世界の変化の速さを痛感せざるを得ない。文庫としての容量を考慮して、この旅行記の中のメキシコ・中米・キューバ編を収めた。また、著者自身の手によるスケッチが各所に挿入されていて、それも楽しい。(森野)

右:口絵から(上 メキシコ サン・ミゲル・デ・アジェンデ
下 キューバ サンディエゴ・デ・クーバ)